海外進出エージェント

INTERVIEW ガラス加工販売
株式会社 イーストンテック
斎藤 俊雄 様

栃木県 株式会社 イーストンテック
【ガラス加工販売】 http://www.e-stonetech.co.jp/

私の気合いに、スキルをつけてくれたのが、パリ組でした

勢いで参加を決めたメゾン・エ・オブジェ

2015年と2016年と2年続けて東京デザインウィークに出展しました。その時に、製品に注目していただけるのに、単価が合わないなどの理由で、思うような結果が出せませんでした。

そんな時、ある方から、フランスの国際展示会 メゾン・エ・オブジェに出展してみませんかと誘われました。ただ、一度だけというのではなく、3年計画でやるつもりならば、ぜひ。と。一念発起と言うよりは勢いで参加を決めた感じです。

メモ帳も持たずに来てしまった初出展

2017年9月にメゾンに合同ブースで初出展。この時は、なんとかなる!という気合いだけで、製品と名刺、他に何も用意もせずフランスパリに出発しました。

通訳の方を合同ブースで共有する形でお願いしていたものの、必要な時にすぐ来ていただける訳ではありません。

タイミングが合わなければ、興味を持っていただいたお客様に説明すらできない、メモ帳、ホッチキスも持たずに来てしまって落ち込んでいる自分の横で、となりの出展社さんは、専属の通訳の方がいて、説明や質問の受け答えなど、その方たちが手際よくお客様のアテンドをなさっていました。

顧客データの管理もその場で処理されていて、ああ、これをしなければ何も始まらないと実感。そのアテンドをされていたのが、パリ組でした。そこで名刺交換をしたのがご縁です。

パリ組との出会い、怒涛の2年目

1年目の反省点を胸に、2018年1月のメゾンに視察に来ました。2年目9月の出展を成功させるべく、パリ組さんとコンタクトをとり、パリで再会。その時じっくり話し合って、タッグを組むことを決めました。

それからは9月メゾンに向けて怒涛の数カ月。パリ組のサポート、アドバイスのもと、欧州進出のための土台作り、方向性の決定、印刷物、サンプル作りなどを一気に進めました。

その結果、2年目にはバカラのデザイナーの方(3年目の展示ブースをデザインしていただきました)をはじめ、多くの方々とコンタクトを取ることができました。

パリ常駐、弊社の欧州エージェント

メゾンが終わってもお客様とのコンタクトを継続、その他の営業もしていただけることはもちろん、常に、日本と欧州のガラス素材の嗜好や捉え方、使い方を伝えていただけることはとても参考になります。

何回か渡仏した際に自身で観察しているつもりでも、なかなか深くまでは判りません。思い込みでの制作は、今思うと良くなかったと思います。

欧州の生活様式に耳を貸すことはとても大切な事。弊社の商品を理解してくれ、その上でアドバイスや時には厳しい意見を言っていただけるエージェントの存在は、とても大きいと感じています。

欧州に自社製品が流通する、ということ

欧州進出にはそれなりに費用と期間がかかるのは確かです。ただ、欧州での営業活動や実績は、確実に日本の仕事へ良い影響をもたらします。

当社でも、今までになかったような大きな建築素材としての発注が舞い込んで来たり、引き合いが増えました。少しずつでも欧州に自社の製品が流通すれば、社員のモチベーションも上がりますので。

フランスの「今」を察知した総合力

かゆいとことに先に手が届いている、痒くなる前にもう掻いてくれる、というイメージでしょうか(笑)。フランスの今を察知しての、営業、輸送、施工、デザイン。総合力があって、とても頼もしく思っています。