東京都
パソナ農援隊
【日本地域農業の支援&サポート】
https://pasona-nouentai.co.jp
パソナ農援隊は、日本の農業を様々な面でバックアップ。
農業者が生産だけでなく、ビジネスモデルを考えられるような流れを作り、地方の活性化に繋がればと考えています。
日本の素晴らしい製品を世界に紹介する足掛かりとして、2014年の終わりに美食の国フランスに支店を開設しました。
パリ組との初めての出会いは、パリで事業を始めて程ない頃、パリ組の前身であるJ Plug-inが企画運営に関わっていらっしゃった日本の工芸品を紹介する<雑貨市>へ足を運んだ時でした。
工芸品は、私たちが扱う食品・食材よりも、ヨーロッパでの販売は難しいと考えていましたので、そのあたりの状況も把握したく会場に行きました。
すると現地の方達に商品の特徴を文化や歴史を合わせて丁寧に説明をされており、またお話しをお伺いする中で、生産者への強いリスペクトをひしひしと感じ、着実にEU圏において商流を広げられていると思いました。
フランスでの日本食ブームは、料理はもちろん、日本の調理法、食材への関心が高まり、ますます広がってきています。
フランスの伝統的な料理に、様々な国の食文化を取り入れるフュージョンの動き、そしてヘルシーであることが重要となっています。
パリ支店を開設した頃は、徳島の柚子がとても注目され、今ではすっかり定着しました。最近では海藻類も人気が出てきており、日本の鳴門のわかめ加工技術がブルターニュでも活かされています。
今後は、日本とフランス、相互の良いものをそれぞれに紹介できる存在でありたいと考えています。
パソナが岩手県に提案した2017年から2019年度のプロジェクト。
食材やお酒、工芸品といった特産品の単なる物売りでなく、風土と歴史のストーリーを含め、地域の魅力を伝え、それをフックに販売はもちろん、観光までをカバーしたヨーロッパ販路開拓を企画しました。
私たちは、食やレストラン、シェフに関してのネットワークはありましたが、工芸品に関してのネットワークがなかったため、そこで、パリ組にお声がけさせていただきました。
これが初めてのパートナー事業でした。
パソナは食のエキスパート、パリ組はクラフト工芸品の分野を熟知していて、その二つの得意分野を活かした取り組みだったと思います。
そして第二弾は2021年から2023年の福井県とのプロジェクト。
こちらもご一緒させていただき、毎年成約に結びつけ、結果を出してくださいました。
販路開拓は、地道にお客様のところに足を運んで丁寧に魅力や商品の良さをしっかり伝えることが大切。
商品の良さを伝えるために、Pop Upやイベントも大切ですが、それをするだけでなく、お客様の声を吸い上げ、フォローをし、丁寧な対応を続けることが重要。
しかしながら、こう言ったことは、なかなか出来そうで出来ない。イベントはやってもその後の持続活動ができない。
パソナもそれを実行しようと思いパリ支店を立ち上げたということもあります。
地道な活動が成功につながる、最後はそこにつきるんです。
パソナとパリ組は、事業への想いが同じで、二人三脚で動くことができました。
パリ組は、このプロジェクト中にもパリから岩手や福井に足を運んでくれました。生産者に会い、自然の匂いや人となりを、自分の五感で感じたものを、フランスのお客様に伝えていました。
それを成果に繋げられる、素晴らしい会社だと思います。
プロジェクトが終わった後でも今も商流を継続されているのも、信頼されている証拠だと思います。
我々は、単純に農業の生産が増えればいいということを望んでいるのではありません。
自然環境を壊すことなく、調和を保ちながら人の健康に貢献できるような農業を目指しています。
生産効率性だけを重視していると、中長期的に見ると環境を壊してしまうことになります。
それは農業に限ったことではありません。豊かな自然環境がなければ、我々の豊かさはないのですから。
サステナブル、SDG2の取り組みは、 一企業だけでは手に負えない大きな問題です。
職人さんの知恵と技術と企業の生産性や効率性とうまく融合していけば、お互いの強みがいい形で活きていくのではないでしょうか。
私は、自然の力を生かす技術と知恵が企業に与えるものがあると思っています。
農業工業関係なく未来への熱い想いを持っている人たちが手を繋いで行けば、きっと新しい道が開けます。
近年、業界の大企業やスタートアップ企業と、職人さんとのコラボが生まれ始めているのも素晴らしい兆しです。
岩手や福井だけでなく、もっと広いエリアで、色々情報を共有しながら、ぜひ今後もパリ組と事業を進めていきたいですね。
日本サイドの企業とパリ組でつながっている職人さんとのコラボなど、いろんな社会課題解決につながっていけば素敵だなと思います。